お客様に快適にお買い物をしていただくために商品を見やすく、選びやすくディスプレイ・レイアウトすることは大切ですが、ただ商品を整然と並べるのでは
「購入していただく」という目的を達成させるのは不十分です。お客様に「買いたい!」と思わせるには興味を引き、思わず商品を手に取ってしまうような
仕掛けをしていく必要があるのです。
こちらでは、お客様に「買いたい!」と思わせる売り場の仕掛けをいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてください。
見た目が美しく整っている陳列は、視覚的な訴求効果があり商品を手に取ってもら
いやすくなます。
ゴールデンゾーン(床から70〜130センチ位)に置く商品は、売りたい物、売れ筋でマグネット
になるものなどを、手に取りやすい位置、視認性の良い位置に陳列することは言うまでもあり
ません。
美しく整っている陳列には一定の法則があり、「形」「量」「デザイン」といった要素で分類
し整理することで、陳列全体に統一感が生まれ美しく見えます。
シンメトリー(左右対称)、リピート(繰り返し)、タイト(寄せる)など、
フォーカルポイントを作ったり、リズミカルに並べたりする手法もあり、規則的で秩序ある
ディスプレイは視覚的訴求力があり、効果的です。
デザイン理論に基づいた美しいディスプレイは注目度が上がり、商品に興味を抱かせます。特に商品特性や
ターゲット層に合わせたディスプレイは、顧客に強くアピールし、商品購入へと導くことができるでしょう。
配色や構成、ストーリー性のあるテーマ設定など、足を止めてもらい、使用シーンがイメージできる様な
ディスプレイが理想的です。
パイル・アップ陳列 | 商品を高く積み重ねることによって、立体感とボリューム感があるように見せます。 |
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ウォーターフォール陳列 | 滝が流れるように商品を高いところから並べると、陳列全体に迫力を持たせることができアイキャッチ効果をもたらします。 |
プッシュ・アウト陳列 | 通常ラインより前面に出したワゴンやゴンドラに訴求したい商品のみを載せて陳列させます。商品の露出度を高めることができます。 |
季節、ライフスタイルなど、テーマを設定し、それに合ったディスプレイで、コーディネートします。
お客様が一目でディスプレイの意味を理解出来、商品の魅力を引き立てるストーリー性のある演出が重要です。
使うシーンをイメージ出来、商品から得られる価値が具体的に想起できる工夫をしましょう。
また、ディスプレイテーマは具体的にシーンを訴求することで共感を得られ、伝わります。
例えば、「お花見」の様な大きなテーマより、「シャンパンでお花見女子会」など、テーマを絞る事です。
店内装飾はイメージアップ施策に貢献します。季節や商品、イベントなど、定期的にディスプレや装飾を
店内に施し、来店客が新鮮さを感じられる店づくりを習慣化し、イメージアップに繋げましょう。
POPはPoint of purchaseの略であり、本来「購買時点販促」という意味を持ちます。POPは、店舗入口に
商品を知らせたり、商品陳列棚の前面で商品購買決定の後押しをしたりと様々な役割を果たします。
置き場所それぞれに合わせたイラストや写真、キャッチコピー、説明文をPOPに載せて、購買へ巧みに誘導
しましょう。また、POPの読みやすさ、理解しやすさなどにも留意します。長すぎる文章や、文字サイズ、
視認性の悪さなど、お客様視点で自店のPOPを一度確認してみるのもオススメです。